| 第4376回永保林業に肩入れしたきっかけ
 亨泰の次に皆がヤキモキしているのは永保林業ではないでしょうか。天然資源の中には石油も石炭も鉄鉱石もありますが、
 今の所、採掘すればまだ間に合う存在です。
 材木も大へんな需要があって、なくてはならないものですが、
 育てればふえるし、育てなくても自然に大きくなります。
 但し、使用に耐えるまでにかなりの時間がかかります。
 木材は家具や建築のほかに燃料としても人間の歴史と共に長い存在ですが、
 工業化がすすむと日本を見てもわかるように、
 忽ち不足して輸入に頼るようになってしまいます。
 中国も似たり寄ったりで、近年、工業化が進むに従って、
 世界最大の需要があるにも拘らず、
 最も不足する資源の1つに数えられるようになってしまいました。
 中国にも林業に属する上場会社がチラホラ見られますが、何しろ時間のかかる代物ですから
 事業として成り立つためには難があります。
 そこへ突然、ブラジルで材木を伐採して
 中国まで運ぶ業者が上場してきたので、
 忽ち私の注目をひきました。
 とりわけケチでしっかり者の新世界グループが
 0.5ドルで株をひき受けたときいたので、
 それなら間違いはなかろうと胸を撫でおろして
 ちょっかいを出したのです。
 そうしたらアマゾンで発電所を増設する電力会社が只に近い条件で使用地の森林の伐採を許可したので、
 この会社は1年で
 1億4000万香港ドルほどの利益をあげることができました。
 トップも財務のトップも女性で、
 どちらもかなりの美人だったので、
 私が美人社長と紹介したら、日本の投資家の中には、
 「どこのお妾さんだ?」と反応する人が結構何人もいて、
 日本の投資家の程度の低さにびっくりしたことがあります。
 ご本人たちにあって、配当もやる積りだときいたので、それなら大丈夫だと思って私なりに肩入れをしたのです。
 そうしたら次々と大へんなことが持ち上がったのです。
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