中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第4375回
亨泰をどう見るか、ご自分で考えて下さい

亨泰の有償増資に応じられない人は
ご自分でどうするか決めるよりほかありませんが、
2対1で0.2ドルの払い込みということになると、
いまの時価が0.4ドルとすると、2株が3株になって、
1株が約33セントということになります。
株主にとって一番重要なことは
この株価が半年後、1年後、
もしくは2年後にどうなっているかということです。
私は日々の上げ下げなどほとんど気にしませんので、
ことしの6月の決算期、来年6月の決算期、
そして再来年の決算期はどうなるかに思いを致します。

それに対して亨泰の林董事長さんは
私たちが香港の福臨門で開催した株式研究会で、
「この前は0.18ドルで皆さんに増資に応じていただきました。
その後、株価は0.5ドルになり、1ドルになり、
1.5ドルをこえました。
今回も0.2ドルで払い込みいただきますが、
以前と同じ動きになることを私は期待しています」

そうはおっしゃっても、この6月の決算期は
天候不順や泰国の水害や政府の干渉もあって、
昨年よりは業績もよくない筈だし、
ことしの1月1日から
食糧に対する13%の増値税が廃止されましたが、
それが恢復に向うとしても次の1年までかかってしまいます。

但し、期待できるニュースもいくつかあります。
その中の1つは漢方薬の大規模栽培がはじまったことで、
来年から再来年にかけてその売上げは年に人民元6億元に達し、
その48%が利益になる予定だそうです。
もしその通りだとしたら、
これから上昇する売上げに更に加わるわけですから、
夢は大きくふくらみます。
と言って皆さんに長期投資をおすすめしているわけではありません。

これから10年、
中国で一番不足するのは食糧であり、次は水であり、
そして、生活に必要な資源であると私は見ています。
自動車よりも、自動車を走らせるエネルギーの方が
ずっと重要だと思いませんか。


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2012年3月2日(金)

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