中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第4276回
香港H株はそろそろ反騰期に?

ギリシャの次はイタリアで、イタリアの次はどこなんだ、
と皆が気をもんでいるうちに、
香港や日本の株の動きがてんでんバラバラになって、
日本の株が下がっても、
香港の株が逆に上がるという動きも出てきました。

まだ鮮明な動きというほどではありませんが、
日本のメーカーがタイの大洪水の影響を受けて
冴えない動きになっているのに対して、
中国や香港のメーカーはほとんどその影響を受けていないので、
日本株は下がっても、香港株は下がるどころか、
逆に上がることも珍しくなくなっています。

私はそういうこともあり得ると考え、
H株は下げたらナンピンをと
バカの一つ覚えで身構えてきましたが、
長期化を想定して下値下値と買いを入れたので、
これじゃカッコつかないなあという程度の
ナンピンしかできませんでした。
気がついたら株価ははや下げどまって、
こちらの指値がはずかしくなるようなレベルに戻っています。

はたしてこのまま戻るのか、
それとももう一ぺん嵐に見舞われるのか、
神ならぬ身の知る由もありませんが、
欧米の波風と無関係に中国で有望な銘柄として
ここのところずっと見学してまわった会社の株価が
どうやら反騰する所まで戻ってきたようです。

いまそのトップを切っているのが
石油やガスの輸送に使われる勝利管道です。
私は0.6ドル台までずっとナンピンを入れてきましたが、
香港で財務担当の責任者から
向う5年で少くとも倍の受注量が決定している旨、
説明を受けました。
0.7ドル台で董事長の持株が
総経理以下の重要幹部に配分された経過も耳にしたので、
いよいよ反騰期に入ったなあと確信して
しばらく前にこの欄でふれました。
そうしたら、ごらんの通りの上昇と取引増が
ちらちらするようになりましたしたから、
いつまでもアメリカの国債やユーロの動きに
気をとられていることはないということがわかります。
私たちは中国を中心とした
アジアで次に商売になる事業に神経を集中すればいいのです。


←前回記事へ

2011年11月24日(木)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ