第3568回
お金の儲かる仕事を探がすのが第一です

「どんな人がお金儲けのうまい人ですか？」とよくきかれます。
「お金儲けがしたかったら、どうすればいいのですか？」
ともきかれます。
生まれつきお金儲けのうまい人なんてどこにもいないと思いますが、
自分で暗中模索しているうちに偶然、
金脈を掘り当てて大金持ちになる人もあるかも知れません。
でもお金と縁のある人は
大抵がお金の儲かる仕事を努力して探がしあてた人です。

私は事業に成功した人とたくさん知り合いになりましたが、
親の財産を受けついだ人は別として、
一代で財をなした人は
最初から宝の山を掘り当てた人ではありません。
サラリーマンを思い切ってやめて、
独立して自分で事業をやるだけの勇気は必要ですが、
最初に手がけた仕事で成功して
そのまま大事業家になる人はほとんどいません。
同じ分野で成功した人でも
最初に考えた通りにすんなり軌道に乗る人はほとんどなく、
何回も軌道の修正をしたり、出直したりしています。

成功して大をなした人たちの自叙伝を読めば
すぐにもわかることですが、
大成功をした人は、ああでもない、こうでもないと仕事を変えて、
うまくお金の儲かる仕事にぶっつかった時に、
他の仕事は一切辞めて儲かる仕事に打ち込んだ人です。
ですから「どんな人が事業に成功できる人ですか？」ときかれたら、
「お金の儲かる仕事をうまく探がしあてた人じゃないですか？」
と私が答えると、大抵の人が笑い出してしまいます。

でもそれが本当じゃないでしょうか。
寝食を忘れて働いたり、お金のやりくりがうまかったり、
事業に成功するために必要な条件なら
持っている人はいくらでもおります。
何がお金の儲かる仕事かという判断がその前にあって、
そこを間違えるとどんなに努力しても
人は事業に成功することができないのです。
ですから、先ず血眼になって
「この次は何がお金の儲かる仕事か」探がすことにしましょう。
血眼にならなくても「犬も歩けば棒に当る」という人も、
もちろん、いるでしょうが・・・。