第3469回
亨泰の来期は売り上げの50%を大型農業が占めます
亨泰の配当は今期も無配でしょうが、
泰国の野菜を冷凍して大量に輸入していたのが、
遂に国内で大規模農業を手がけるようになり、
かなりの業績をあげるようになったことが
私にもわかるようになりました。
売る力を持った企業が外国で野菜を仕入れて
冷凍して中国に持ち込むくらいなら、
自国で生産した方が
もっと有利な本業展開ができることに気づいたのでしょう。
かなり前から
「うちの江西省の農場を見て下さい」と誘いをかけられましたが、
今年の4月にとうとう団体を引率して
向うの現場まで押しかけました。
そのあと廈門の近くにある
超大現代の最新型農場の見学もしましたが、
大型農場でやれそうなことに大きな違いはありません。
亨泰の売上げの中で農場の売上げは
既に全売上げの40%に達していますが、
7月からはじまる2010年度はそれが50%に達するそうです。
農産物の利益の方が流通の利益よりずっと高いことは
超大や緑色の計上益を見てもわかる通り、
亨泰もいよいよ年を追って
実りのよくなる時期に入って来たと見ていいでしょう。
しかし、世界中が金ぐりに駈けまわっている真っ只中で、
亨泰は突然、2株に1株の割合で増資を発表したので、
嫌気売りの対象にされて一時、株価が大きく落ち込みました。
とりわけ大株主であるアメリカ系の機関投資家が
大量の売りに出たのです。
その売りを経営陣が買っていることは社報にも出ていますが、
もうしばらくすると農地の価格が大へんな値上がりをするので、
土地の購入をするためと私のところにも説明がありました。
株価の安い時に増資する方が
自分たちにもいいのだということのようです。
ですからこれからいつが買場かというと、
前年度の業績が発表されて、嫌気売りがあったら、
そこが底値ということになります。
農場の開発はそんなに時間のかかるものではありませんので、
ことしの年末までに小さな山場があって、
2010年6月期の業績発表がある来年の9月頃が
次の大きな山場になると私は見ています。
皆さんもどうぞよく研究して見て下さい。
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