第3466回
食品株は中国の成長株です
食品株にはどこの国にも有名ブランドがあります。
有名ブランドは
安売りによって値を崩されることには強く抵抗しますので、
安売りもしませんし、スーパーがいくら大量に捌いてくれても
そう簡単には値下げに応じてくれません。
日本人は物を買う時にブランドに固執しますので、
スーパーで物を買う時もブランド製品を選びます。
外資系のスーパーは内容が同じなら安い方がいいじゃないかといって
有名ブランドを敬遠しますから、
日本では思うように物が売れず、大へんな苦戦を強いられています。
その点、中国人はどちらかというと、
西洋人に近い物の考え方をしますので、
中国ではカルフールやウォルマートの方が
立派な成績をあげています。
昨今のように不景気で物が思うように売れなくなると、
日本のスーパーでも有名ブランドより
プライベート・ブランドを自分たちでつくって
安売りに励むようになりました。
最近は日本のスーパーの方が
外資系スーパーの真似をするようになったのです。
その点、中国の有名ブランドは、
デパートでもスーパーでも個人商店でも、
店の格にかかわりなく同じ商品を、
それぞれの店のつけた勝手な値段で売られています。
どこで買うかはお客の方が決めるのです。
それでも全体の生活のレベルが上がると
短い間に有名ブランドが次々と輩出し、
株式市場でもそれぞれかなりの高値まで
買い進まれるようになりました。
青島ビールでも、張裕ワインでもそうだし、康師傅でも、蒙牛でも、
最近で言えば、旺々でもその仲間に入りつつあります。
人口の多いところだけに、消費者に人気があるようになれば、
大へんな勢いで成長して忽ち高い株価をつけています。
家電や化繊やさてはコンピュータの方がすぐに天井を打って、
毎日、胃袋におさまってなくなってしまう食品の方が年々、
確実に成長を続けているのです。
人口の10倍ある国とそうでない国との違いが
株式市場にも出ているので注意を怠れません。
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