第3424回
先ず自分の貴人になる人を探がせ
人が出世をするためには自分の能力を磨くことも大切ですが、
恐らく一番大切なことは
自分より上の人に認められることです。
出世の手引きをしてくれる人がいなければ、
どんなに能力のある人でも
出世のきっかけをつかまえることができません。
そういうきっかけをつくってくれる人のことを
中国では「貴人」と呼んでいます。
占いなどで「あなたはいついつどこで貴人に出会いますよ」
と言われることがありますが、
それをきくと中国人はとびあがって喜びます。
出世のきっかけがつかまったぞと宣言されたようなものです。
占い師はそれを開運と呼びますが、
私は貴人に出会うまでジッと待っているよりも、
「貴人は自分の努力によって探がせ」と言っています。
先ず自分のやりたいことを決めて
そのために役立つ人を探がし、
その人に認めてもらうように積極的に行動するのです。
そのためには
自分がかねてから尊敬している人の伝記を読むことです。
その人がどういうきっかけで好運にめぐりあったか、
その時どういう対応をしたかを知ったら
その真似をすることです。
好運は天井からおちてくることは先ずありません。
偶然にめぐりあうことがあっても、
その時、チャンスをつかむことのできる人は
常々そのチャンスを狙っていた人に限ります。
ですから天井からおちてくるのを待つより
自分で狙いを定めて自分の方から行動を起すことです。
どういうことがきっかけになって
自分の尊敬している人に認められるかは人によって違います。
しかし、そのために努力する時間は
私に言わせると「プラスの時間」です。
人は自分にプラスすることは何かとふだんから考えて、
そのために持ち時間の多くを使う努力をすることです。
一旦、そのコツを覚えたら、
人はマイナス時間を減らしてプラス時間をふやすようになります。
早起きは三文の得にしかなりませんが、
プラス時間の活用は一生の得につながります。
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