第3423回
困難があなたに道をひらきます
時間にはあなたの人生にとって
プラスになる時間とマイナスになる時間があります。
マイナスになる時間はなるべく節約をして、
それをプラスの時間にかえる努力をすると、
時間の効率がうんとあがるようになります。
しかし、何がプラスで何がマイナスかを決める前に、
自分は何をやりたがっているのかという目的意識が必要です。
歌を唄って一流になりたい人もあるでしょうし、
野球の選手になって一世を風靡したいと考える人もあるでしょう。
でもそれは自分の天分と深くかかわりがあるので、
成りたいと思って成れるものではありません。
もちろん、そうした天分のある人でも
そうした道をひらいてくれる人の門を叩く必要があるし、
運不運によって歩く道が違ってしまいます。
そういう天分に大きく左右される職業は別として、
事業をやって成功をしたいとか、
社会に出て人並み以上の地位を得たい人は、
自分の時間の使い方について
もっとずっと神経を使う必要があります。
現にいま私のところへチャンスを求めてやってくる人たちは
大学を出てちゃんとした会社い就職しているのに、
「これでは駄目だ」と思い切って会社を辞めています。
一昔前ならアメリカか、
ヨーロッパに再留学というところでしょうが、
昨今は北京や上海で中国語の勉強から再スタートです。
もちろん、それからあとの方がずっと大へんです。
日本の会社に再就職どころか、
会社自体が縮小したり、引き揚げたりしているし、
現地就職のチャンスは遠ざかる一方です。
中国の会社に就職するのはその十倍も
難しいといってよいでしょう。
専門技術を買われる人は別ですが、
日本人をわざわざ高い給料でやとってくれる会社は
皆無と考えていいからです。
それでも自らその困難に打ち勝って行く努力をするのは
時間をプラスに使うやり方だと私は見ています。
「叩けよ、さらば門はひらかれん」
と昔から言われているではありませんか。
困難があなたを玉にするのです。
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