第3422回
プラスになる時間とマイナスになる時間
「人生とは何ですか」ときかれたら私は
「生きている時間のことです」と答えます。
生きている時間をどう使うかは
それぞれの人が自分で考えることです。
時間だけは誰でも持っています。
もちろん、頭の出来上がり方とは関係がありますが、
時間の使い方によって大金持ちになる人もあれば、
塗炭の苦しみを味わう人もいます。
また天下に号令するような大人物になる人もあれば、
盗みをして牢獄につながれる人もあります。
それぞれの時間の使い方によって
上に行くか、下を這うかは
自分の人生にプラスになる時間の使い方か、
それともマイナスになる時間の使い方かによって
大きく分かれると私は見ています。
使っても使わなくても時間は消えてなくなってしまいます。
またふんだんに時間を持てあましている人ほど
時間を無駄にしてしまいます。
そういう人の時間はお金にならない時間だし、
自分を磨く役に立たない時間だからです。
そういう人に時間の上手な使い方を口説いても
何の役にも立ちません。
そもそも持っている時間が役に立たない時間だからです。
私がここでアドバイスをしているのは、
そういう人たちのためではありません。
自分の持っている時間を自分の立身出世や財産づくりや
芸術的、もしくは学問的成果をあげるがために使おうと
努力している人たちです。
しかし、そういう人たちでも自分の持っている時間に対して
これは自分の人生のためにプラスになる時間の使い方か、
それともマイナスになる時間の使い方かという意識は
あまりないと思います。
もちろん、間をおくことも道草を食うことも
急がばまわれという作戦も人生には必要です。
でもこれはプラスの時間の使い方なのか、
それともマイナスの使い方なのか、
ご自分で意識して考えたことがあるでしょうか。
誰でも自分のプラスになる時間と
マイナスになる時間を持っているのです。
時間のそうした使い分を意識したことがありますか。
あなたの一生を大きく左右する時間のことです。
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