第3421回
下半期は中国株の戻しを期待しています
今回でもしもしQさんがまた単行本1冊分の分量に達しました。
いつも15週ごとに次のテーマに移るのですが、
サブプライム・ローンの崩壊による金融不安が発生して以来、
今回ほど未来に対する考え方、対処の仕方が
大きく変わったなあと意識したことがありませんでした。
いつも10年ごとに次の10年を
自分なりにクギリをつけて想像して見るのですが、
1990年の時は中国が共産主義的悪平等から脱却して工業化にすすみ、
庶民の平均所得が10年で3倍になることを予想しました。
次の2000年から10年は工業化が更に一段とすすんで、
庶民の平均所得が毎月1000元から3000元になることを予想しました。
もちろん、都会と田舎では平均数字に差があるし、
工業と農業でも大きな差がありますが、
2008年のオリンピック開催終了と共に
私の予想より2年早く想定した水準は達したなあと
自分なりの見方をしています。
ちょうどそのあとに世界的な金融不安が勃発して
不況は中国にも襲いかかっていますが、
中国人は外部から海を越えて渡ってきた災害なので、
「金融津波」と呼んでいます。
そとから来ただけに沿海地域が最も大きな損害を蒙っていますが、
奥地は景気も悪くないし、不動産の値上がりさえはじまっています。
恐らく2009年、2010年と2年もかければ、
海外からの災害も落着いて、
中国を先頭にした新しい成長がはじまるのではないでしょうか。
私は先進国の経済発展のコピーをする時代は一応終って、
オリジナルな勝負を賭けなければ
中国も国際競争に打ち勝って行けない時代になることと、
工業が豊作貧乏に夢中になって対応しているうちに、
中国も食糧不足に悩まされるようになって
産業構造を食品中心に切り替えて行くのではないかと推定して、
食べることから農業への関心を促してまいりました。
明日からまた想を練って新しいテーマを手がけますので、
どうぞご一緒になって考えて下さい。
ことしの下半期はアジアの株が戻り足になるのではないかと
期待しているのですが・・・。
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