第3199回
「マネーゲーム敗れたり」の再版ができました
「マネーゲーム敗れたり」はいまから10年くらい前に
「ボイス誌」に連載してPHP研究所から
単行本として出版したものですが、
あの当時、将来アメリカで起るだろうと予想した金融不安が
あまりにもそのままそっくり起ったので、
このハイハイQさんでも
何十回に分けて再連載したことがあります。
単行本が出版元に一冊も在庫がなく、
わたしの手元にも何冊も残っていなかったので、
活字で読まないと気がすまない人のために、
PHPに頼んで再版してもらった新版がやっとできてきました。
10年前に出版した折りに帯に書いた文句が
「ドルを持てば大損!? アメリカ発世界大不況のゴングが鳴った」
となっており、
その裏側には
「世界中の株価を押し上げたのもアメリカ政府の濫発したドルなら、
各国の経済を押し倒す力として働いたのも
また同じアメリカのドルである。
その結果は、アメリカの輸出産業にも大きく響くし、
何よりもアメリカのファンドや
銀行の海外投資を焦げつかせることになった。
とりあえずアメリカのヘッジ・ファンドが
潰滅的な損害を受けはじめたが、
ご承知のようにアメリカの銀行も
もはや産業界に資金を提供する金融機関とはいい難く、
株式投資や為替の先物売買に、
バクチの資金を提供する胴元になっているから、
投じた資金の回収ができなくなれば、
日本の銀行が一足先に経験したことを
アメリカもまたくりかえすことになる」
と書いてあります。
まさにいま起っていることではないでしょうか。
恒例により応募された皆さんの中から抽選により当選された方に
私の署名入りの再刊本を10冊贈呈しますので、
ふるってご応募下さい。
当選もれで手に入らなかった方は本屋でお求めになるか、
交流センターでもお取りつぎ致します。
定価は1,400円(税込み)です。
なお交流センターからお需めの場合は
私の時間の許す限り署名を致しますので、
将来、ブック・オフに売る時に少し高く売れるかも知れません。
いまの時代を読むのに役に立つ参考書になると思います。 |