中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2922回
売り抜ける方法があったら是非ご教示を

このコラムで私がこんな会社の見学に行ってきました、
将来、こんな動きになるんじゃないですか
と書くことがあります。
すると、私に同調する人があって
株価が棒上げになることがあります。

すると、そこで売り抜けるのが私の常套手段だ
と公言する人がおります。
確かにそういうやり方は可能だし、
そうすることによって多少、お金をふやせる人もあるでしょう。
でもそうやって稼げるお金は大したことはないし、
私自身はそういうやり方はやりません。
というのも私が手がける株は、
相場の上げ下げで稼ぐ株ではなくて、
成長株ですから少々時間はかかりますが、
ジッとガマンして持っていると
時間がたつほど値上がりをして
その方が儲かることがわかっているからです。
倍になったくらいで売ることはほとんどありません。

たとえば、最近、私は下げ相場が少し落着いたところで、
羅欣と墨龍の株がいいんじゃないか
と皆さんの注意を喚起しました。
それは私が昨年度の決算が発表される前に
少し安い所があれば買ってもいいんじゃないか
と身構えているからです。
どちらも業績はかなりいい筈だし、
仮に予想より少し下まわったとしても、
ことしは昨年よりもっとよくなるだろう
と私が憶測しているからです。
もしかしてサブプライム・ローンの影響で、
中国も全体としてそれ相応の悪影響を蒙るかも知れませんが、
そうした中で昨年よりいい業績があげられれば、
株価はそんなに下がらないですみます。
反対に予想通りうまく行けば、
業績のよいところに資金が集中する環境ですから、
思いもかけない好運に恵まれることもあり得ます。

ほかにもっといい株が見つかれば
話が変ることもないとは言いませんが、
私は原則として株で運用している財産は
株価の悪い時でも株で持っていますから、
うまく売り抜けるというやり方はしません。
そんなに器用ではないのです。
ですからもしそんなうまい方法があったら、
ぜひ私に教えていただけませんか。


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2008年3月10日(月)

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