中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2756回
やっとスタートまで漕ぎつけた所です

大賀戸外伝媒に対する提案は2つやりました。
いずれもすぐに利益をもたらすものではありませんので、
いますぐ株価に影響をあたえるものではありません。

中国でテレビ広告が思うようにならない以上、
次に考えられる媒体はインターネットか、
携帯電話ということになります。
インターネットは既にいくつもの会社が上場されていますが、
携帯の広告はこれからやっとはじまるところです。
幸い私の周辺には日本で一足先に上場した先輩企業もあり、
その社長さんにも1枚かんでもらうことになっていますが、
電通出身で「中国で1国1城」を目指す野望に燃える青年に
責任者になってもらうことで合意しました。
日本側と大賀と半々の出資で、
私が大株主というわけではありませんが、
既に多くの広告主を持った中国の広告会社と組めば、
これからスポンサー探しをやるよりは
ズッと肩の荷が軽くてすみます。

もう1つはデザイン会社と広告会社の組合わせです。
日本から進出したデザイン会社は
中国で広告業を営むことができません。
また新しく申請しても許可がとれません。
仕方ないので、
日本企業からの広告の仕事は大賀に受けてもらい、
逆に大賀のデザインの仕事はこちらに廻わす、
そういう提案をしたら、
ではデザイン会社も合弁にしましょうと申し込まれましたが、
先ず合作からスタートし、
お互いに不都合がないことがわかってから
合弁の話をすすめましょう
ということになりました。

9月下旬に広告業界のイベントが
青島市でひらかれることになっていて、
私はシベリアに行っていて不在ですが
うちのスタッフが私の代わりに
合弁、合作のサインをするところまでやっと漕ぎつけたところです。
以上からもおわかりのように私が情熱を燃やしていることは、
中国に欠けた分野、
必要としている分野を自分らの手で育てあげることであって、
株価を押し上げることではありません。
それでもたゆまず努力をすれば、
いつかは会社の業績に反映される時が必らず来るでしょう。
私より若くて私より時間持ちの人たちが、
金持ちになることにばかり気にかけて
イライラするのはどうしてでしょうか。


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2007年9月26日(水)

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