第2505回
収益性の増大が成長の物差しになります
何が成長株かはわかってから買っても間に合います。
でもわかってからでは
高くなった株を買うことになりますから、
辛抱する時間が長くなってしまいます。
できることなら、
まだ誰も気がつかない安いうちに仕入れて、
しばらくはガマンするとしても、
間もなく2倍にも3倍にもなって
「どうだ、やっぱり僕の言った通りだろう」
と仲間の鼻をあかしてやりたいと誰でも思います。
ではどうしたら
そういう成長株を見つけることができるのでしょうか。
一番手っ取り早い方法は、
成長株を見つけることのうまい人につくことです。
もしその人の考え方が正しかったら、
同じことをやった人はすべて
同じ結果を得られるのが株だからです。
でも株式投資は荒波の中を乗りこえていくようなものですから、
途中でさんざな思いをし、信念も揺らぎます。
人にきかないで、自分で選んだ場合でも、プロセスは同じです。
人にきいたことでも、
自分で調べて確信が持てたら、その信念を貫くことです。
たとえば、いままでに私はいくつかの業種を例にあげました。
汚水処理、道路工事、バイオ、都市ガス、製薬、広告と
多方面にわたっていますが、
共通していることは、
これから爆発的に仕事のふえる業務にたずさわっていること。
社会生活をしていく上で
どうしても必要な製品もしくはサービスを提供していること、
社会的にはまだ無名だが、これから大きくなる企業であること。
マージンの多い業種で、
業績が伸びるに比例して収益の増大が見込めること。
これらの条件を備えた上で、
経営者がそれを伸ばすだけの器量を持っていることが
もちろん、前提条件になっています。
これだけの条件がすべて充たされていても
必ずゴールまで辿りつけるとは限りません。
運不運もありますし、スピードの早い遅いもあります。
なかでも一番重要なことは会社の成長に従って
1株当りの利益が年と共にあがっていく素質があるかどうかです。
収益が株価を押し上げる最大の原動力になるのですから。
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