第2427回
経済観念のない人と結婚するな
消費者金融というときこえはいいけれど、
実質的には経済観念のない人にお金を貸す商売のことです。
何しろ経済観念がなく、お金の勘定もできないのですから、
高い金利を吹っかけられても、
それが年利なのか、月利なのか区別もつかず、
気にもしない人が多いのです。
そういう人がメクラバンを押して、
とりあえず必要なお金を調達し、
どうせすぐ消えてなくなる消費をして、
さて、あとに残るのは執拗な催促と取り立てです。
そのために一家心中と言った記事が時々、
新聞を賑わしていますが、
こんなことならいっそ高利貸を全面禁止してしまったらどうだ
という声もきこえてきます。
確かにそれも一つの方法です。
お金を貸してくれる宛てがなければ、
もともと経済観念のない人たちですから、
ほかに方法があるわけがありません。
それで事無きに終る人も多いに違いありません。
でも営業の自由が原則の時代です。
はたしてどこまでが正当な金利で、どこからが高利なのか、
議論の余地も残ります。
高利と言っても、借りない自由は残っています。
高利でも借りる人がいると言うことはとりもなおさず、
そこでバランスの取れる取引が存在していると言うことです。
もしそれを法律で禁ずれば、ヤミが必らず横行します。
営業の自由が建前になっている以上、
政府としても消費者金融を認めないわけには行かないのです。
でも、次々にあまりにも頻繁に事件が発生するので、
遂に法律で高利の上限を抑えるようになりました。
もとよりそれで問題が解決するわけではありません。
それによって経済観念のない人が減る可能性もありません。
ならば、経済観念があるように
人々を教育する方法があるかというと、それもありません。
あり得る方法は精々、
経済観念のある人が経済観念のない人の
とばっちりを受けない方法くらいなものです。
それは消費者金融の常連であることがわかったら、
そういう人との結婚はとりやめることです。
バカがなおらないのと同じことですから。
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