第2312回
研修生の欲しい企業は連絡して下さい
日本では農家の子弟は都会へ出て
サラリーマンになってしまう人が多く、
後を継ぐ人がいなくなっています。
このまま十年もたてば
農地は荒れるに任せるようになるにきまっています。
また老齢化が一段と進み、
いまでも老人の面倒を見る人が不足していますが、
そのうちにいま老人の面倒を見ている人たちが
面倒を見てもらう側にまわることは目に見えています。
そうなると、
外国から労働者を受け入れるよりほかなくなります、
しかし、そこに至るまでは、
色々とブレーキがかかりますから、
まだかなり時間がかかると思って間違いありません。
ただそうは言っても、
産業界の要求にも根強いものがありますから、
さしあたり研修生という名目の下に
人一人が辛うじてすり抜けるだけの
小さなスキマがあるようになりました。
中小企業で自由に外国人労働者を雇うことはできませんが、
同業組合なら組合員のために海外から
研修生という名目で人を受け入れることができます。
魚や肉の処理や包装をする仕事から、
鉄筋を組んだり、鋳物をつくったり、
メッキや塗装の仕事に至るまで、単純労働者ではなくて、
或る程度の職業教育を受けた
弱年労働者を受け入れることのできるルートが
ひらかれるところまでやっと辿りついたのです。
この記事をごらんになっている工場経営者で、
研修生を受け入れる必要を痛感しておられる方は、
同業組合の会長や幹事をしている方に知らせてさしあげて下さい。
個人では入国許可が取れませんが、
組合なら共同で申し込んで入国許可を受けることができます。
そういう協同組合の責任者を各業界から集めて、
多分、9月頃には現地の見学に行くことができるのではないか
と目下、プランをたてているところです。
異業種の責任者が集まって
ご自分たちの目でお確かめになったら、
目から鱗のおちるような現実が体験できるのではないでしょうか。
或る程度、
訓練された研修生を受け入れる道がひらかれてきたのです。
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