第2117回
パイオニアたちが後進国を開発します

ことしは私の言う後進国への旅行を
2回致しました。
1回はアンコールワットを尋ねるための
カンボジアへのグループ旅行、
もう1回はヤンゴンとバガンの佛跡を覗くための
ミャンマーへのグループ旅行、
いずれも投資考察団を組織したのは、
私の気持のうしろに
これらの国々が経済の建設に力を入れたら
どんなチャンスがあるかを
探りたい気持があったからです。

前にベトナムを訪問した時は、
ホーチミン市で証券取引所の見学も
させてもらいました。
お話にならないほど小さな取引所で、
上場企業も20社くらいしかありませんでしたが、
これから株式投資がはじまるところだったので、
こういう時に証券業に興味のある人が
ベトナムの証券界に居ついたら、
未来の野村證券くらいにはなれるのではないかと
同行の若い人たちをそそのかしました。
僅か20名の参加者でしたが、
そのうち3名がベトナム株の常連になり、
いまでも取引のため時々、ホーチミンまで
足を伸ばすようになったときいています。

プノンペンやヤンゴンでは
まだ取引所もありませんし、
見るべき産業もありません。
それでもそのうちに後進国から
発展途上国の仲間入りをする時代がきます。
どうしてかというと、
発展途上国で産をなすチャンスを経験した人たちが
次のチャンスを求めて乗り込んでくるからです。
ベトナムではたくさんの台湾企業、
続いて韓国の企業が新しい工業団地で
繊維とか靴などの工場を
動かしていましたが、
昆明からヤンゴンに入る飛行機の中でも
私が乗っているのをきいて、
ヤンゴンでポリ袋の生産をしているという
台湾の企業家が
私の席まで挨拶に来ました。

資源と安価で豊富な労働力のあるところは
そうした開拓者にとっては新天地です。
バカにしてはいけません。
ベトナムはあと10年もしたら
台湾くらいのレベルには達しているかも知れません。
カンボジアやミャンマーが
そのあとに続くことも考えられます。


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