第2093回
若い人の黒い肌着は一枚2万円もするものも?
「おしゃれの雑誌」の見ついでに
「若い男の子のおしゃれ雑誌」
メンズ・ノンノからゲイナー、
メンズ・イーエックスまで
目についた物は一通りページをめくって
見るようになりました。
思ってもいなかったことですが、
「おじんのおしゃれの雑誌」より
「ヤングのおしゃれの雑誌」の方が私には面白く、
且つとても大きな影響を受けました。
先ずヤングにいま人気のあるブランドは
私に全く馴染みのないものばかりでした。
ジョセフとはどこが手がけているの、
ドルチエはどこの会社のブランドですか、
アレグリーって
どこの会社が代理をやっているの、ときくと、
大抵、日本の有名ブランドの名前が出てきます。
新しいブランドは
先ずイタリアやアメリカで
若者の間でハヤっているのを、
日本のファッション・メーカーが導入して
日本でつくらせます。
一つのブランドで
500億円も売り上げのあがるものも
珍しくないそうで、
自分たちで無から育てあげるよりも
ずっとうまく行くことが少くありません。
しかし、なかにはイッセイとか、
タケオ・キクチとか、
コムサデモードとか、ライカとか
日本生まれのファッション物もあり、
私のように外国に行く機会の多い人間にとっては
却って珍しがられる物もあります。
どうして若者の着る物の方が
珍しいかというと、
昔からやっている
トラディショナルな着方をしないで、
崩した着方をするからです。
たとえば、ワイシャツの下に着る肌着は
その昔、日本で一番高価な物は
一枚が6000円しました。
私は思いきって6000円の肌着を買いましたが、
不思議なもので一番高い物を着ているんだぞ
という気持になるのです。
一時期、ワイシャツの下に
何も着ないことがハヤりましたが、
しばらくするとまた元に戻りました。
私は自分が一番上等の肌着を
着ているとばかり思っていましたが、
いまの若者の着る黒いアンダーウェアは
高いのになると一枚2万円以上もするんですね。
「男のおしゃれの雑誌」を見るようになってから
はじめて知りました。
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