第2092回
新しいブランドは新しい風です
不思議なことですが、
こちらもいい加減、
年をとっているのですから、
「おじんのおしゃれの雑誌」を読めば、
何かおしゃれのヒントでも
あるのではないかと思いながら、
「おじんのおしゃれの雑誌」をめくるのですが、
ほとんど役に立つことにであいません。
なかに出てくる有名ブランドは
エルメスやルイヴィトンや
テストーニからはじまって、
もう何十年も前からつきあいがあるせいか、
神田の藪そばにそばでも食べに行っている感じです。
向うもそれなりに
目先を変える努力をしているのでしょうが、
改めて驚くのは世界中の有名ブランドが
日本人を最大のお客として
とり込むようになったことです。
私に言わせると、
日本人はもう15年も啼かず飛ばずが続いているのに、
いつの間にか世界中で一、二を争う
大金持ちになっているのです。
まだやっと高度成長のはじまった中国では
ゲインはあるかも知れないが、
大したストックは持ち合わせていません。
それに対して半世紀もゲインが貯まると、
日本人はストックのある国民として
大事にされるようになったのです。
私はゲインに関心があって
ストックにはあまり興味がないので、
どうしても目が中国の方ばかり向いて、
つい日本で起っていることを見落としがちですが、
世界のブランド商品の社長さんたちは
お金持ちの方ばかり向いています。
「おじんのおしゃれ雑誌」からはじまって、
「若者たちのおしゃれ雑誌」まで
一通り目を通すようになってから、
改めて銀座、青山、表参道、
渋谷、恵比寿、中目黒を中心に
世界中の有名ブランドが集中しているのに
一驚しました。
いままでに私が何十年間も
お客になってきた有名ブランドは
一通り勢揃いをしていますが、
私がうっかりして
見逃がしていた新しいブランドにも
改めて目を見張っています。
たとえばロロ・ピアナは
3年前から身につけていますが、
ことしになってから着るようになったのには、
ドルチェ&ガッバーナ、コルネリアーニ、
アメリカのブランドですが、
ジョーン・ヴァルバイスというのがあります。
みんなそれぞれに気に入っています。
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