第1886回
就職したい人に手を貸します
もう一つ、最後に残った方法があります。
それは中国の自動車整備学校で
先生をやってくれる人を
これから養成する方法です。
それも中国人でなく、
日本人に的を搾るんです。
私はかつてとんかつの職人いませんか、
イタリア料理のシェフいませんか、と
この欄で声をかけたことがあります。
イタリア料理のシェフは見つかりましたが、
日本に一番たくさんおりそうな
とんかつの職人からは
遂に1人も応答がありませんでした。
もしかしたらとんかつを揚げている職人は
私のホームページなど
見ていないのかも知れません。
代わりにほかの職についている人で、
とんかつの職人に転職したいから
ぜひ勉強させて欲しいという申し込みが
いくつもありました。
いまでも私は若い人を2人、
有名なとんかつ屋さんに修行に行かせています。
私が将来使うためではありません。
そういうこともないとは言いませんが、
本人たちがこれによって
生計を立てて行けるようになれば、
それでいいと思っているのです。
このデンで行けば、
将来、中国の自動車整備学校か、
オートバックスセブンみたいな店で働くために
日本の自動車整備学校に入りなおして
腕を磨こうと考えている若い人はいませんか。
ご本人が授業料も全額自分で負担するのであれば、
もちろん、それにこしたことはありません。
卒業してからの職の保証のことなら
私のところで請け合います。
メシの食いっぱぐれのない仕事を選んで
再出発するにはいい仕事だと思います。
また自動車整備学校の授業料を
支払うことに困難のある人で、
私に援助してもらいたい人は
その旨、申し出て下さってもかまいません。
1年間勉強したくらいでは
教師として充分、間に合うとは思いませんが、
まだ35才以下で思い切って
方向転換したい人にとっては
眞剣に取り組んでよい
職業の一つだと私は見ています。
なぜならばあの広い中国で
修理屋のチェーンを展開する技術を
身につけることになるからです。
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