第1885回
自動車整備学校の先生をやってくれる人は?

私は先ず中国で
自動車整備学校を共同経営してくれる
日本の学校はありませんかと呼びかけました。
どこの学校も将来のことを考えると
心にひっかかるものがありますが、
いざ具体的な話になると、二の足を踏みます。
結局は
「できるだけのご協力は致しますが・・・」とか、
「将来の幹部の養成ならお手伝いしますから、
 生徒を派遣して来て下さい」
といったところに落着いてしまいます。

中国人の留学生の
留学費用を手伝って下さいという話なら、
私も嫌とは言わない人の一人です。
でも卒業までさせてあげた人が
こちらの希望通りに
働いてくれる保証はあるかときかれたら
全く自信がありません。
どちらかというと、
身につけた技術ごと雲がくれすると見る人の方が
中国の場合は圧倒的に多いのです。

それなら日本の自動車整備学校の教師で
定年退職をした人で、
まだ元気で働きたい人に呼びかけて見たらと
知恵をつけてくれた人がありました。
ちゃんと退職金や年金ももらっていて
生活に困らない人なら、給料にこだわらず
中国で若い人たちから
「先生、先生」と慕われるのも
気持の悪いものではありません。
言葉が通じないという問題はありますが、
中国で勉強した若い日本人か、
日本語のわかる中国人が
授業中もあいだに入って通訳をすれば
何とか片はつきます。

そう考えて呼びかけたら、
2、3人は話に乗って来て下さった人がありました。
でも外国に行ったこともなく、
いい年をして今更と考えてしまうので、
いまのところ、日本語学校の先生と違って、
エンジンやバンキンの技術を教えるために
わざわざ中国まで行ってくれる人は
まだ見つかっていません。

そうなると、整備学校を出て、
一応は技術を身につけた人で
そういう奇特な志を持った若い人はいませんか
ということになります。
はたしてそういう人がいるものでしょうか。
おりましたらぜひ手をあげてみて下さい


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