第1832回
神風タクシーの次は誰が出番?

高速道路株がいいと考えたのは、
既に大半の投資が終っていることと、
中国のように集金の問題のあるところで、
料金の取りっぱくれのないという理由からです。
そこへ自動車ブームがはじまれば、
時と共に利用者はふえる一方ですから、
既に配当をしている企業なら
もっと配当がふえるだろうし、
まだ配当のできない状態におかれている企業でも
次々に好業績に見舞われるようになります。
ですから少々、時間はかかるけれども、
かつての日本の電力株のように
一定の利廻わりのある
安定した資産株になるだろうと考えたのです。

1年、2年たつうちに
高速道路株は利用度の高いルートから
値上がりがはじまり、
やがてかなり奥地の高速道路株まで
人気を集めるようになりました。
しかし、配当率はほぼ一定ですから
株価が高くなると
利廻わりは悪くなります。
また、利用率が高くなると言っても伸び率は
製造業のようには行きませんから
業績と利益の伸び率も知れています。
当然のことながら、
高くなってから買ったのでは
成長株の仲間には入らなくなってしまいます。
自動車関係の成長株ということになると、
将来、自動車業界のトップを行く
人気自動車の株は問題ないとして、
もう少し違った角度から
マイカー・ブームをとらえる必要が起ってきます。

マイカーの時代が近づけば、
若者を先頭に自動車熱にうかされる人が激増します。
その背景には経済の発展による所得の増大があります。
つまり皆が豊かになることが前提になっていますから、
自動車を買う人がどんなことを考え、
またどんなことに
優先的にお金を払うかという心理が
産業界の方向を決定します。
日本でもマイカーの時代になると、
神風タクシーがなくなり、
みんなが生命を大事にするようになりました。
神風と入れ代わったのが
事故と災害から生命を守る
生命保険と損害保険の出番です。
そう考えたので、
高速道路に代わるものとして、
私は生命保険会社の株と財産保険の株の
長期保有を薦めたのです。


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