第1833回
自動車のトップ・メーカーはまだわからない

自動車ブームの時代の本命はもちろん、
自動車株です。
でも中国でどの自動車株が
トップを切るようになるかは
いまのところ、まだわかりません。

昭和30年代、
私がはじめてトヨペットを買った頃は、
日本でも自動車メーカーが乱立していて、
甲乙の見分けがつきませんでした。
自分自身の車歴をふりかえって見ても、
最初の頃はあまりお金に余裕がなかったので、
先ずルノーの中古車からはじまり、
ついでトヨペット、プリンスと乗り継ぎ、
少しゆとりができてから外車に変わり、
手はじめはベンツでしたが、
あとロールス・ロイスに代わると
もうよそ見ができなくなって、
今日まで7台もロールス・ロイスを乗りついでいます。
ロールスが一番いいと
思っているわけではありませんが、
ロールスにはステイタス・シンボルみたいなところがあって、
途中でプレジデントとか、
セルシオに乗り換えると、
あの人も懐具合が悪くなったらしいぞと
噂されるようになりますよと
とめられたのです。

でももう日本で
1番2番の金持ちと言われた人たちでも、
ほとんどその椅子から
引きずりおろされてしまいましたから、
いまなら何と言われても心配ありません。
ところが、いま私の乗っているロールスは
意外に素性がよく、
肝心の本社は潰れてなくなったというのに、
いまだにあまり故障をおこしません。
ほかの高級車に乗ってみたいという慾望は
自分の行動範囲が
台湾、香港、中国大陸へと広がって、
それぞれの土地で
次々と試めす機会がありましたので、
一通りは満足させてもらいました。
最後のロールスと思っていたマイカーが動かなくなっても
まだ生きているとしたら、
トヨタにはじまってトヨタに終わる可能性も
あるかも知れませんが、
じゃ中国はどこになるんだということになると、
途端にわけがわからなくなってしまいます。
香港のジャガーを除いて
私が現在、台湾、上海、北京、成都で乗っている車は
全部がベンツになってしまいました。
これでは中国の自動車株の本命は、ときかれても
正確な答は出て来そうもありません。


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