第1735回
3月は貴陽と長沙に行く予定です
2005年度、投資考察団のプログラムの続きです。
3月はまだ寒さが残っているので
北京のほかは貴州省の省都貴陽と
湖南省の省都長沙に行って上海に戻る予定です。
貴陽はどうしてそんな名になっているかというと、
いつも曇っていて太陽を見るのが珍しいからです。
中国でも代表的な貧乏省で、
天に三日の好天気はなく、
地に三里の平地がなく、
懐中に三文の銭もない、
という無い無いづくしのところだと言われています。
そうきかされたので、
私も覚悟して出かけたのですが、
実際に足を踏み入れて見ると、
ここに住んでいる人たちは
中国じゅうで一番礼儀正しい人たちだったのに
とてもびっくりしました。
ふつうお土産屋さんは客が入ってくると、
下にもおかない態度で迎えますが、
買ってくれるお客でないことがわかった途端に、
笑顔も消えてそっぽを向いてしまいます。
ところが、貴陽のお土産屋さんは
買わないお客とわかっても
最後まで笑顔を崩さず
お客を愛想よく送り出してくれます。
レストランでもホテルでも全く同じでした。
京セラがここに工場をつくったわけが
一ぺんに納得できてしまいました。
やがて日本では
農家の後を継ぐ人がいなくなってしまい、
農業に従事する労働者の大量移入を
せざるを得ない時がやってきます。
その時は貴州省から送り込むのがベストだと考えて、
私は大分前から準備をしています。
現に前回行った時もとても礼儀正しい青年に出会って、
いまも成都で働いてもらっています。
貴州省の隣の長沙は
毛沢東、劉少奇、朱鎔基の生まれ故郷ですが、
貴陽とは打って変わって中国一、ガラの悪いところです。
有名な博物館があるところですが、
観覧客の都合を無視して館員が晝飯を食べるために
2時間もお客を締め出してしまいます。
やむを得ず晝食のレストランに行くべく
タクシーを拾ったら、町中を大まわりして
60元の料金を請求されました。
警察に訴えるぞと車の番号をメモにとったら、
すぐに折れて15元に負けてくれました。
どちらも中国を知る上でとても参考になるところで、
私ももう一度行ってみたいと思っているところです。
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