第1713回
資源不足になっても心配は要りません

「資源の不足」に火をつけたのは
中国だということになりますが、
これはいまにはじまったことではありません。
第一次、第二次と続いた石油ショックが
いわばその露払いで、
いよいよその本番が
はじまるところまできたと考えて
いいのではないでしょうか。

いまから31年前、
石油の値段が1ドルから2ドルに、
更に6ドル、12ドルと倍々ゲームで暴騰を続けた時、
世界中が割れるような大騒ぎになりました。
日用品も食料品も一せいに値上がりしたので、
主婦たちがトイレット・ペーパーの買い溜めに走り、
スーパーの中から商品が姿を消すような場面がありました。

1バレル2ドルだった石油が12ドルになっただけで
日本のような100%に近い石油輸入国では
石油の代金の支払いのために
1年だけで保有外貨を使い盡し、
次の年からは暖房もできなくなって
日本人は寒空の下で
ブルブルふるえるようになるだろうと
新聞という新聞が書き立てたことは
まだ私たちの記憶に残っています。

それに対して私は異議を申し立てました。
なるほど日本は石油の輸入国ですから、
石油が6倍になれば大騒ぎですが、
日本人はその石油を全部
自分たちで使い果たしてしまうわけではありません。
それを加工してもっと付加価値のある商品にして
外国に輸出しています。
日本人が使える部分は
そうした付加価値の中から捻出されています。
ちょうど吃水線の上に浮び上がった船のようなもので、
水面が上がれば、船体も上がることになり、
そのまま水の中に沈んでしまうわけではありません。

産油国が石油を売った代金を黄金の延棒変えて
沙漠の砂の中に埋めてしまうのなら話は別ですが、
稼いだお金であれこれと工業製品を買うのであれば、
コストの高くなった分だけ
高い工業製品を買うことになります。
日本という壁に向って強く打ったボールは
強くはねかえって行くだけのことですから、
心配は要らないと私は言ったのです。


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