第1700回
中国ではビジネスホテルがブームに
中国で新規事業を探がしている人に
耳寄りな話です。
但し、かなりまとまった資本を持っているか、
そういうお金を動かすことのできる人でないと、
実現まで漕ぎつけることはできません。
ずっと前に、
私がビジネスマンのためのホテルを建てて、
渋谷ビジネスホテルという名前をつけたことを
書いたことがあります。
これが日本における
ビジネスホテルのトップ・バッターで、
たちまち日本国中が
ビジネスホテルのブームになりました。
あの頃はまだそういうホテルがありませんでしたから、
もし私が商売人なら忽ち全国に手を拡げて
ビジネスホテルのチェーンを展開し、
今頃はヒルトンと肩を並べるホテル王に
なっていたのではないかと思います。
でも私は企画意欲と企画力はありますが、
根っからの商売人ではないので、
ビジネスホテルが商売として成り立つようになると、
ビジネスホテルをやりたい人を集めて、
どうやってビジネスホテルを経営したらよいかの
手ほどきをしました。
そのためにあッという間に
国中にビジネスホテルができましたが、
その中から誰もが名を知っているような
有力チェーンが生まれていることはご承知の通りです。
しかし、時間がたって見ると、
ホテル業界は全体として過剰気味になり、
有力なビジネスホテル・チェーンも、
シティホテルと同業者のはさみ討ちに合い、
四苦八苦しているのが現状です。
その先駆を勤めた第一ホテルでさえ
整理再出発を余儀なくされたくらいですから、
どこも火の車であることは衆知の事実です。
日本はそういう状態ですが、
中国はやっと高度成長にさしかかったところですから、
30何年前の日本とよく似た環境におかれています。
全国をビジネスマンが
駆けめぐりはじめたばかりですから、
三つ星以下の設備の悪いホテルは
どこも90%以上の入りになっています。
ビジネスホテルがうけに入る時期に来ているのです。
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