第1511回
株式投資は過去の方を向いてはできません

私が株は倍になったら半分売りなさいとすすめたら、
「センセイはそうおっしゃるけれど、
 私は株を買って倍になったことはありません。
 そんな人はどうしたらいいのでしょうか」
ときかれてしまいました。
私だって倍になるどころか、
半分以下に値下がりをして
バカを見たことは何回もあります。

そういう時、大抵の人は
買った株が元の値段に戻るまで
辛抱強く待とうとしますが、
それを待っている間に、
次に買いたいと思った株が
ドンドン上がってしまいます。
株をやるひとは
昔、自分が買った時の値段を
いつまでも覚えていてはいけないのです。
「建値を忘れる」とは
自分の買った値段とか、
過去にあった値段に
こだわっていてはいけないということです。

私は自分で買った株はいくらで買ったか、
いちいち記憶していません。
大体のことは覚えていますが、
忘れてしまったものもあります。
では何にもとづいて売り買いを決めるかというと、
これからその株は高くなるのか、安くなるのか、
将来のことを考えて決めます。
株式投資は過去にこだわってはいけないのです。
そうは言っても
過去にこだわらない人はいませんが、
よく考えて見たら
自分の財産は時価で計算する以外に方法はありません。
ですから将来どうなるかだけを考えて、
自分がいいと信じている株に換えればいいのです。

もちろん、そういう場合でも
信念を貫くための辛抱は必要です。
しかし、辛抱することができるのなら、
あとは正しい選択に全力を尽せばいいのです。
経済界を動かす変化は刻々と起っています。
それは大きな流れですから、
或る日、突然、
突拍子もないことになるわけはありません。
同じ流れが2年や3年は続きます。
その流れを読み間違えることさえなければ、
魚がそこを通るか通らないかは
早い遅いの違いがあるだけです。
辛抱とはそれを待つだけの気力が
あるかどうかということです。
株でお金が儲かるどうかは
自分の持っているお金の額とは
あまり関係はありません。


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