第1510回
出遅れ株の見直しが必要です
株は買い時よりも売り時が難しいと言われています。
売らずにジッとガマンをしている時は
なかなか上がらないのに、
しびれを切らして叩き売ると
それからドンドン上がることが多いからです。
実際はやっと上がる時期がきて、
本当はこれからが辛抱のしどころなのに
待ち切れなくなって売ってしまうからです。
こうしたバカを見ないですむ方法は
全部売らないで、半分だけ売ることです。
私は辛抱してやっと倍になった株は半分売って
半分残すことをすすめています。
全部売ってしまったのでは
大抵そのあとが高くなって地団駄を踏みます。
といっていくら値上がりしても
売らずに持っていると、
次に買いたい株が買えなくなってしまうし、
折柄、新しい考え方を思いついても
実行に移すことができなくなってしまいます。
半分だけ売れば元金が回収できますから
残った株はタダになります。
どんなに値下がりしても
只になることはありませんから、
値下がりしても気になりません。
売らないで残しておく株ですから、
持株の中からはずして
相場も見ないことにします。
そうは言っても時々、覗いて見るでしょうが、
相場を気にする必要がなくなると、
不思議なことに思いもかけない値上がりをするものです。
その半面、どんな優良株でも
息もつかずに値を上げ続けることはありません。
大抵どこかの時点で
しばらくお休みをします。
中国株なら配当の発表と配当の終わったあと
しばらくは動きがとまってしまうでしょう。
株を売った半分の資金があれば、
あとの半期の株価の動きを想定に入れて
次に値上がりしそうな株を物色します。
上がると予想して買ったのに、
業績の伸びが意外に悪くて
株価の下がった株は次の有力な候補です。
自分の考え方が間違っていたら
もちろん、手は出ませんが、
自分の考え方に修正の必要がなければ、
それは出遅れ株に買いを入れるチャンスだからです。
中国株で言えば海運株や不動産株や自動車株の中に
そういう株があります。
相場にこれでおしまいということはないのです。
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