第1508回
高い株ほどよく上がるのが常識です

株を買う人は
いつも値ガサ株にしようか、
それとも低位株にしようかと迷います。
あまりお金を持っていないのに
高い株では少しの株数しか買えません。
それに高い株は昔から高かったわけではなく、
安い時のことを知っていますから、
気のすすまない所もあるし、
高値から下がったらどうしようという
高所恐怖症にも悩まされます。

それに比して安い株は
少いお金でもたくさん買えるし、
上がった時は少し上がっただけでも倍率が高いので、
ついそちらに賭けたい気持になります。
でも安い株はわけがあって安いのですから、
よほど何かいい材料があって
値上がりが間近に迫っているのでなければ、
値上がりの見込みはありません。
どちらかと言えば、
「高い株ほどよく上がる」
という目にあわされることは
きっと皆さんにも経験のあることだと思います。
従って長期に持っている積りなら、
毎年、高配当をするような高い株を
思い切って買うのが
報いられる確率が高いということになります。

しかし、人間には誰しも助平根性がありますから、
安い株に陽が当って
3倍にも5倍にもあがるのを狙いたがります。
とりわけ中国株は
スペキュレータのおもちゃにされて
下げる時は高値の10分の1まででも
平気で売り叩きますから、
業績が恢復して株価が持ち直すとなると、
元の高値を切ることさえあります。
したがって倍や3倍になることだって
決して夢ではありません。
安い株を狙うのも決して間違ったやり方とは言えないのです。

しかし、そのためには
(1)どんなに下げても潰れないだけの背景があること
(2)恢復したらかなりの業績が見込める体質であること
(3)ちょうどそのタイミングに近づいていること
といった見通しのあることが絶対条件です。
そういう条件を備えておれば、
既に衆知の高値の成長株を買うより
もっと大きな収穫があるでしょうが、
誰にでもおすすできることではありません。
でもこれも株式投資の有力な一手であることは
間違いありません。


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