第1503回
台北で働く日本料理の若い職人募集
台北で30年間続いた日本料理屋を
この3月に大改造して
中老年向きのニュー・モデルに切り変えたところ、
売り上げが倍増したことを
ついこの欄で書きました。
お店はその後も順調に推移して
古いお客に加えて新しいお客も定着したようですが、
これで一安心ということではありません。
同じ台北の全く別のところに
もう一軒同じスタイルの店をひらいて、
新しいお客だけで店を一杯にすることができたら、
「これで行けるぞ」
ということになるのではないかと思います。
店がハヤリはじめると、
店の欠点が次々と目立つようになります。
サービスをする人が不足するようになるし、
料理を運ぶことに気をとられて
新しく入ってくるお客を
ほったらかしにしてしまうことも起ります。
かと思えばお客が来ないと
従業員に月給が払えるかと心配になるのに、
やっとお客に恵まれるようになると、
従業員の方がやめたいと言い出します。
また人がよく入るということは
大衆的な値段になったということですが、
そうなると長く勤めきた職人が
料理屋の格がおちて、
よそへ移る時に
受け入れてもらえなくなるのではないかと
つまらない心配をするようになります。
では昔からいる職人が研究熱心かというと、
その逆ですから、
裏方も改造しなければならなくなります。
というわけで
シロウト上がりの新しい、
若い日本人のマネージャが
いま一番欲しがっているのは
30才前後で、研究熱心で、
外国で働いてもよいと考えている
日本料理の板前さんです。
料理の基本さえわかって研究心があれば、
まだ駆け出しであってもかまいません。
長い経験を積んだ人よりも、
創意工夫が可能だし、
どうせこの次の日本料理は
創作料理になるにきまっていますから、
お店の嗜好を見ながら
新しい日本料理をつくり出すことができます。
そういう志を持った人がいたら名乗り出て来て下さい。
「ハイQ」にEメールを下さってもよし、
03-3400-9393に連絡していただいても結構です。
台北に行けば、その日からでも
張り切って仕事ができます。
|