第1501回
観光ブームが海南島を訪れる時がきます

15年前に海南島に行った時は
まだ高速道路ができていなかったので、
海口市から三亜市に行くまでに
長い時間がかかりました。
でも三亜に着いて美しい海岸線を見た時、
ここをうまく開発したら、
ハワイやニースに負けない観光レジャー都市になるだろうと
しばらく見とれていました。

ここに立派なホテルを建てたら
お客を呼べるだろうと確信しましたが、
中国のお役人では
ぶっこわしになることが多いだろうと思い
あきらめたことがあります。
でも今度、三亜に来て
海岸線がすっかり一変しただけでなく、
景観をよく生かした立派なホテルが
たくさん建てられているのを見て、
海南島のお役人さんも大したものだなと
脱帽敬礼する気持になりました。
私たちの泊った山海天大飯店は
江沢民が海南島に来るとよく泊る
五つ星のホテルだそうですが、
ハワイあたりに比べても
遜色がない立派なホテルでした。

中国は開放改革政策が打ち出されてから
10年あまりがたち、
いよいよこれから本格的な
消費経済に入るところです。
日本に比べると1人1人の平均所得は
まだうんと低いのですが、
農村は別として、
大都市の人口だけでも大へんな数ですから、
消費にお金を使うようになったら、
旅行ブームがもたらすビジネスにしても
バカにはなりません。
安微省の黄山にしても、
新彊のウイグル自治区にしても、
観光資源として世界のどこにも負けないし、
海南島にしても、
無計画な開発をうまく避けることさえできたら、
ハワイやニースと肩を並べることになります。
だからもしかしたら、
中国じゅうが開発区をつくって
工業の発展に向って突進するのと
肩を並べる必要はないのかも知れません。

そうは言っても
地理的にコーヒー・ベルトの中にありますから、
海南島のコーヒーやパイナップルは、
改良開発の対象にはなります。
そう思って海南島のコーヒーをバッグ一杯買って、
いま雲南省のコーヒーと飲み比べているところです。


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