第1490回
老人マーケットは産業界の処女地です

老人マーケットの開発は
私の悲願の一つです。
私自身が老人の仲間入りをしたこともありますが、
これだけ老齢化がすすめば、
老人の存在を無視して
商売をするわけには行きません。
それなのにデパートでも
ショッピング・センターでも
ヤング・マーケットのことしか念頭にありません。

これでは産業界は
お金の流れといよいよズレが激してしまうし、
マーケットそのものが傾いてしまいます。
マーケットの開拓者を自任している人自体が
年をとってしまうのですから、
ヤングの方ばかり向いている人にとって
中高年層を対象としたマーケットは産業界にとって
全く未開拓の処女地だということになってしまいます。

とりあえず病院とか養老院は
誰の目にもまぎれもない老人マーケットです。
電気マッサージの椅子が
静かなブームを呼んでいるのも、
そうした需要が年々ふえている証拠です。
旅行社の企画している団体旅行にも、
中高年層向きのものがふえてきました。
健康食品専門の会社の株が
高値を呼んでいるのも、
健康を害する人がふえたことを物語っています。
ここまでくれば、
老人マーケットの開発は
産業界の主要なテーマであった
という認識があっていいと思います。

そういった意味で、
私は健康に障害のある人に
昼食を提供するレストランが必要だと考え、
そういう提案もしてきましたが、
最近やっとあるようになったのは
野菜をメインにしたレストランくらいなものです。
香港にも台湾にも
肉や魚を一部除外した精進料理の店が
結構ハヤっていますが、
日本でもそういった角度から
新しいレストランを研究する人が現われても
いいのではないでしょうか。

そういうテーマを抱えた私の見ている前で、
現に年寄りばかり入る店が
商売として成り立つようになったのですから、
私もショックを受けているところです。
でもすぐにも眞似するにはまだ少し早すぎます。
もう1軒同じ店を
全く地盤のなかったところにつくって、
それが同じように商売になることがわかったら、
この次はもう少し大きな声で喋ることにしましょう。


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