第1483回
エイプリル・フールにふさわしい新発見

一つ新しい試みに成功しました。
エイプリル・フールで皆さんを
担いでいるわけではありません。

日本も香港も台湾も、
そして、多分、韓国も
経済の発展と共に老齢化がすすみ、
成熟化と老齢化で
社会全体が大きな壁にぶっつかっています。
工場は賃金の安い中国に大移動をしているので、
失業はふえるし、
デパートの売り上げも減る一方だし、
やれる仕事といえば、
外食産業と日用品の安売りと
年寄りの面倒を見る仕事くらいに限られてきました。

そう考えて株を買う場合も、
日本の場合は外食産業とか
介護産業とかに絞ってきましたが、
一頃、勢いのよかった外食産業も
最近は頭打ちになって
業績が伸びなくなってしまっています。
その上、牛丼や親子丼まで敬遠されるようになると、
株価まで見る影もない値下がりに
見舞われてしまいました。

もちろん、
これでおしまいになってしまうわけではありませんが、
外食産業はよほど工夫をしない限り
再浮上は難しいところまで来ています。
私の関係で言えば、
若い人の来ない店は業績が落ちる一方なので、
まだ赤字におちいっていない店まで
経営から手をひいてしまいました。

台北に残っていた只1軒の日本料理屋も、
ひらいてから30年もたち、
ひいきにしてくれていたお客も30年分、
年をとってしまったので、
いつ店じまいをするかというところまで
追い込まれていました。
最後の試みとして、
このホーム・ページで
つきあうようになった青年に主旨を話して、
台北まで行ってもらって、
起死回生の梃入れをしたのです。
若い人を相手の店に改造する代わりに、
年寄りでも成り立つハイカラな店に、
店のインテリアも、料理の内容も
一新してもらったのです。

1週間、改造のために休んで再開したところ、
何と売り上げが倍増して一挙に息を吹き返しました。
年寄りが一杯でこんなに繁盛する店は
考えてもいなかったことです。
これこそ私にとって
思わず目をこすりたくなるような新発見なのです。


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