第1249回
お作法の先生、お願いします

日本人はよく「気のつく」国民です。
サービス業に向いています。
またくよくよと「気にする」国民です。
ですから「気に食わない」ことを言われると、
いつまでも根に持って
なかなか気を許してくれなくなります。
うっかり横柄な口をきいて
「あいつは礼儀知らずだ」と思われてしまうと、
本当に一生たたります。

いま社会を牛耳っている人たちは
中年から上の人です。
中年から上の人は体制の中を生きてきていますから、
古い礼儀にこだわります。
そういう私もそうしたなかの1人です。
ところが、いまの若い人は敬語の使い方も知らないし、
目上の人にどういう接し方をしたら礼儀に叶うのか、
本当のところよくわかっていません。
大会社は新入社員をとると、
新入社員教育をやりますから、
そこで教えてくれることが考えられますが、
この頃は新規採用も少いし、
大学を卒業しても就職せず
フリーターで社会に出る人がふえています。
親が教えてくれないなら、
一生、日本の礼節も知らないままのオトナになり、
年をとって死んでしまう人もあるようになります。
スーパーやコンビニのレジを扱っている若い子には
そういう生い立ちの人も少くありません。

これでは折角よく「気のつく」日本人が
その伝統的な長所を見失ってしまう心配があります。
現に毎日のように私のもとに送られてくる
履歴書や身上書を見ると、
「こんな奴に誰が声をかけてやるものか」
とムカムカすることがしばしばあります。
本人はどうしたらいいのかわからないだけで、
本当はそんなにぶっきら棒で、
礼儀知らずでないのかも知れません。
もしそうだとしたら、
誰か「ハイハイQさんQさんデス」で、
「礼儀とはこういうものです」
「挨拶はこういう具合にやるものです」
「言葉遣いはこういうところに気をつけて下さい」
と手にとって教えて下さる方はいないものでしょうか。
もしそういう親心を持った方がおられましたら、
このホーム・ページで
一肌脱いでいただけないものでしょうか。
心からお待ちしております。


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2003年8月11日(月)

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