第1151回
またとないチャンスの到来です

かつての旅人宿がビジネスホテルにとって代わられました。
私たちの学生時代は下宿屋に住んでいましたが、
いまの学生はワンルーム・マンションに住んでいます。
同じように有線で外国と通話していたのが、
いまではお隣りの友達と話をするのにも
携帯電話を使っています。
距離によって高くなる電話代を払っていたのが、
距離に関係なく話ができるようになったばかりでなく、
いまに電話代がタダになるのではないか
という声さえきかれます。

いままでになかった新しい物が現われて、
それにとって代わられる古い物があると、
新しい物が便利であればあるほど
入れかわりは迅速に起ります。
新しい物は大抵、新しい付加価値をもたらしますから、
お金も人もその周囲に集まり、新しいブームを惹き起します。
まだほかの人がそのことに気づかない時に、
人より早くそばに駆けより、
人より早く仕事として手がけた人は
新しい富にありつくことができます。

昨今でいえば、
パソコンの発明が新しい情報産業として
産業界に大きな変化をもたらしました。
情報の伝達やその利用法に革命的な変化が起ると、
セールスのやり方や生産のコントロールにまで
大きな変化が起りますから、
産業構造が大きく変わってしまいます。
また物ができすぎたり、グローバル化がすすむと、
商売を成り立たせる環境が一変しますから、
いままで成り立っている商売が成り立たなくなって
産業界に選手交替が起ってしまいます。
大半の産業に選手交替が起るということは、
それと入れかわる商売や商売のやり方が
新しく誕生するということですから、
ベンチャー・ビジネスを志している人にとっては
またとないチャンスだということになります。

イオンの創始者であるお岡田卓也さんが
「もし自分がいま30才の青年だったら、
こんな素晴らしい時代はないと思って
やる気満々になるでしょうね」
という意味のことを喋っていましたが、
ベンチャー精神を持った人にとっては
本当にそうだ、と私も思っています。


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2003年5月5日(月)

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