第1152回
「中国の旅、食もまた楽し」をさしあげます

私が3年にわたって「小説新潮」誌に連載し、
平成13年に新潮社から単行本として出版した
「中国の旅、食もまた楽し」の文庫本が
新潮文庫の一冊として出版されました。
ノンフィクション・ライターの山口文憲さんが
解説を書いてくれていますが、
山口さんは私の筆が早くて、
飛行機の中でも新幹線の中でも
スラスラと原稿を書いていることに
驚きあきれたと書いています。

自分で勘定したことはありませんが、
私の著書は文庫本になったものもあわせると、
四百何十冊にものぼるそうです。
かなり筆が早くないと、
とてもそんな数にはならないでしょう。
現にこの中国旅行記も、ウルムチ、カシュガルからはじまって、
ハルピン、昆明、海南島、
さては内モンゴールや北載河にまで及んでいます。
最近は中国の飛行機も
かなり時間通り正確にとぶようになりましたが、
少し前までは予告もなしに休航したり、
何時間でも平気で遅れたものです。
待合室でそういうアナウンスをきくと、
ガックリしてしまう人が多いけれど、
私はバッグの中からやおら原稿用紙を取り出して
書きかけた文章のあとを続けます。
一度などはベンチが空いていなかったために、
地面に新聞を敷いて膝の上に原稿用紙を載せて
書いたことがあります。

そうやって走りまわった中国のあちこちで体験したことが
この本にはぎっしり詰っています。
2冊分の分量が持ち歩きに便利なように1冊になっていて、
行った先々で私が実際に食べに行って
美味しかった店の名前まで書いてありますから、
かなり実用性もあると思います。

恒例によって抽籤で10名の方に
著者のサイン入りの本をさしあげますので、
ご希望の方はお申し込みになって下さい。
当らなかった方はご足労でも本屋に行ってお求め下さい。
これだけぎっしり詰めで590円(税別)はお買い得です。
新型肺炎で旅行は無期延期という方も、
家にいて旅先にいるような気分になれることをうけあいます。


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2003年5月6日(火)

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