第879回
沿海都市は目の離せないところです
9月10日成田もしくは関空出発、
先ず大連からはじまって、
青島、北京、上海各2泊ずつして
18日に上海からそれぞれ出発した空港に戻る
8泊9日の中国投資考察団に参加しませんか。
8月の中国はどこも暑く、
北京は40度を越えると休日になるので、
どんなに暑い日でも
テレビの発表は39度だと言われています。
北京から敦煌に飛んでも暑いことに変わりはなく、
それでも強行したのは
お盆休みになら行ける人が多いと踏んだからです。
それに比べたら、1カ月遅れの9月になると、
かなりしのぎやすくなります。
瀋陽日本総領事館は新名所になったし、
癌の特効薬をつくった王振国先生の漢方の薬草園のある
通化まで行こうかと計画したこともあります。
でも、結局、中国の沿海主要都市を選んだのは、
高度成長のはじまった中国で
その先端を走っている企業は
いずれも沿海地帯に集中しているからです。
小平の改革開放政策の号令のかかる前、
実験台になったのは
深 、珠海、汕頭、履門の4つの経済特区でしたが、
それを全国で実施するにあたって
真先に候補にあがったのは沿海諸都市でした。
港のあるところは外国とのかかわりが深く、
大連は日本に、青島はドイツに統治されたことがあり、
上海に至っては列強から食い物にされたばかりに
他の都市に比べて国際化がすすみました。
経済の発展は
そういう満身創痍のところからはじまるものなのです。
日本の進出企業は
勝手知ったところだから安心という理由もあって
大連に集中しています。
青島の町づくりを見ると
ドイツ人は町づくりのロケーション選びに
独特の才能があることがわかります。
ドイツ人が遺して行ったビール醸造の技術が
いつの間にか青島ビールに成長して、
いまや全国を制覇する勢いを見せています。
そこへまた加ト吉やジャスコまで進出していますから、
新しい展開がはじまることはほぼ間違いありません。
目の離せないところです。
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