第672回
みんな有望な事業を探しています

会社が潰れたら、社長は失業します。
社員も失業します。
潰れる会社は今後もっとふえるでしょうから、
失業者ももっとふえます。

社員はもともとやとわれていたのですから
やとってもらえそうな就職先を探せば何とかなります。
この機会にサラリーマンをやめて
独立したいと考える人もあります。
それに比べると、
社長をしていた人は人を使っていたのですから、
会社が潰れたからと言って、
人に使われる側にまわることはあまりありません。
一番おちぶれて
とりあえずはタクシーの運転手というところでしょう。

昔、自分の車を運転していた腕をたよりに
タクシーを運転します。
タクシーの運転は車を借りて
水揚げの中から出来高払いで報酬をもらいますから、
業績さえあげれば細かいところまで
いちいち文句を言われることはありません。
その代わり潰れた会社の社長はほかに知恵がないと
すぐにタクシー会社に駈け込みますから、
運転手のなり手には困らないし、
大不況でタクシーのお客が少なくなっている分、
飛行場や駅前の行列は長くなる一方です。
タクシーの運転席はあくまでも当座の腰掛けで、
一日も早く足を洗いたいというのが
元社長たちの本音でしょう。

でもどこに新しい仕事があるのでしょうか。
職を探すだけならまだ簡単ですが、
新しい事業となるともっとずっと大へんです。
先ず元手にするお金がありません。
お金がなくてもできる事業を考えなければなりませんが、
そんな商売はそんなに多くはありません。
それからもう一度出直すからにはもう金輪際、
失敗はくりかえしたくありません。
小さな資本ではじめられて、ちゃんと採算に乗って、
しかも将来性のある事業、
そんな事業があったら教えてくれませんか、
とよくきかれます。
実は私もそんな耳寄りな話があったら、
ぜひきかせてもらいたいと思っています。
皆さん、
誰か私にだけこっそり教えていただけませんでしょうか。


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2002年1月11日(金)

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