第474回
中国株の勉強をしましょう

上海の証券取引所は新築されてまだ3年目で、
中を覗くと、コンピュータがズラリと並んでいるだけで、
人も少ししかおりません。
ニューヨークや東京に遅れてはじまった分、
設備も制度も最も新しく、
従って株券も発行しておりません。
どこの証券会社を通じて、どの株を誰が買ったかは
すべてコンピュータに記録されているので、
株を紛失したり、盗難ににあったりする心配もないのです。

その見学を終わったあと、
証券取引所とすぐ目と鼻の先にある私の上海のビルで、
東洋証券の中国株担当者から
中国B株、H株、ブルー・チップス株について
説明を受けました。
何せ上海B株は私がこのホーム・ページで書いてから
3倍以上に値上がりしました。
それ以前から持っている人は5倍になった人はザラです。
安い時は誰もふり向きませんが、
高くなると注目を浴びるのが世の倣いです。
でもいまからでは(少くとも当分の間は)
もう間に合いません。
誰もふり向かない時に買って、
皆がドッと押し寄せたら選手交替をしてもらうのが
株式投資なんです。

そう言った意味では、
B株は3月から6月までが売り時だったようです。
もちろん、B株は
これでおしまいということではありませんが
株価そのものにまだ上昇の余地が残っているのは
香港のH株とレッド・チップスと称する中国の企業で
本国では上場されておらず、
香港にだけ上場されている銘柄くらいなものでしょう。
わけても、オリンピックが7月に北京に決まるとしたら、
また年末までにWTOへの加盟が実現したら、
株式市場にどんな影響があるか、は
中国株投資に興味を持っている人は
頭に入れておく必要のあることです。

兜町の取引所を見たこともないのに、
もしかしたら、上海取引所から先に見て、
深い印象を持った人もいるかも知れません。
でも中国株を買って大儲けができるかどうかは、
まだこれから先のことです。
どんな銘柄を選ぶか、ピンチに遭遇した時、
どの程度ガマンができるか、
更には運が強いか弱いかにも大きく左右されるんです。


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2001年6月27日(水)

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