第315回
私自身も曲り角に来ています

少しお説教じみてしまいましたが、
実は私も自分のライフ・スタイルを
変えなければならないところまで来ているのです。

いつも変わるところが君の一貫して変わらない生き方だと
自分の大学時代の恩師に言われたことがありますが、
自分の住所を東京から香港に移し、
毎月、東京→台湾→香港→上海→(時々、成都)
→北京→東京とエア・バスに乗って巡回してまわる生活に
切り変えてから10年の歳月がたってしまいました。

私が自分の本拠地を香港に移したのは、
香港の方が東京より
税金が安くすむという理由もないではありませんが、
次はアメリカの時代からアジアの時代に変わるという
見方をしたからであります。
アジアの時代とは中国の工業化がすすみ、
中国を中心としたアジア圏に陽が当たって
世界の先端を走るようになるという意味です。

地図をごらんになってもわかるように、
日本の位置はアジアの東北に片寄っています。
日本で手をひさしに遠望すると、
どうしても太平洋の向こうのアメリカばかり
見えてしまいます。
アメリカの一挙一動に気をとられて、
日本人は自分たちがアジアの一員であることすら
忘れているようなところがあります。

その点、香港は長くイギリスの植民地でしたが、
アジア全体のオヘソみたいな位置にあり、
1997年には中国に返還される約束にもなっていました。
返還されれば、ゴーストタウンになると
予想する人もありましたが、私は
「中国大陸の香港化が起るだろう」と
違った見方をしました。
もしそうだとしたら、香港からアジアを見るのが
正確にアジアの姿をキャッチできるだろうと思ったのです。

私の判断は間違っていなかったようです。
10年たってみなが気がついて見れば、
中国の工業化がすすみ、世界の工場地帯になる姿が
はっきり見えてきました。
もう香港から見る必要はなくなったのです。
私もそろそろ腰をあげなければ、
マンネリから脱け出すことが
できなくなってしまうところです。


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2001年1月19日(金)

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