第312回
変える習慣が人の習慣を変えます
毎日、同じことをくりかえしていると、
どんな刺激的なことだって、飽きがきてしまいます。
結婚生活を見たらわかるでしょう。
飽きが来ないようにするためには
日々が新たであるようにする工夫が必要です。
それはいままでにやったことのないことを
やって見ることです。
旅行に行ってもよいし、
新しいマーケットを開拓するために
行ったことのない顧客先を訪ねて見るのでもかまいません。
新しいことをやって見れば、
違う世界が目の前にひらかれてきますし、
仕事の難しさもわかってきます。
それで尻尾をまいて逃げたら、
いつも振り出しに戻ってしまいますが、
もしはじめてやったことに興味を感じて、
ここからなら道がひらけそうだと思えば、
小さな一歩は大きな変化の第一歩に変わります。
私はいままでにずいぶん色んなことをやってきましたが、
それは私が飽きっぽくて移り気なことと関係があります。
茨の道で思うようにならない時は
七転八倒して苦しみますが、
少し目鼻がついて成功の兆しが見えてくると、
もう飽きてくるんですね。
事業に成功するためには飽きないことが大切で、
(アキナイというくらいですから)
一ぺん実験して成功したことをドンドン拡げて行ったら
大事業家になれます。
そういった意味では、
私は人のカガミになるような人間ではありません。
でも新しい仕事を探し出し、自分でそれを
軌道に乗せようと考えている駆け出しにとっては、
とてもいいサンプルになると自負しています。
自分が将来働きに行きたいと思っている
国の言葉を習ったり、
自分がやりたいと思っている畑の仕事を覚えるために
職場を変えるくらいのことなら、誰だってできるでしょう。
そのためには、椅子の座り方から変えてもよいし、
毎朝、勤めに行く駅までの通り道を
変えてみてもいいのです。
毎日、同じというのが一番いけません。
変える習慣がつけば、
習慣そのものを変えることもできるのです。
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