第310回
自分の生き方を発明家の目で見よう

発明というのはシロウトでもできます。
いつも頭をそういう方向に働かせると、
色んなアイデアが浮かんできます。
大抵はお金にならない着想が多いのですが、
たまには実用新案がとれたり、
企業化されたりするものもあります。

よく旅行をする人はパスポートに
出入国のカードをホチキスでとめられますね。
帰国してカードをもぎとられると、
クリップだけが残っています。
邪魔になるので、
私はいつも爪先を使ってはずしていますが、
気をつけないと、怪我をして血を出してしまいます。

私の知っている人が、ホチキスの裏側に
そのクリップをはずす爪をつけることを思いついて
実用新案とりました。
と言って自分でホチキスまで生産する実力は
ありませんから、結局、ホチキスの会社に
パテントを譲っておしまいになりました。
いまでもホチキスを使う度に、
うしろをひっくりかえして、
誰も気がつかない昔の友人のアイデアを思い出します。

大発明も実力新案もそういう人間の発明癖から生まれます。
IT関係の情報技術の発明も基本的には同じでしょう。
もとを言えば、怠けたい一心とか、
好奇心による未知の世界への追求ですが、
それは発明発見とか言った
特定の分野にだけ起ることではありません。
私たちの日常の生活の中で、
生きて行くために身につけておかなければならない
習慣の1つだと私は思います。

世の中はこれでいいということはありません。
アンパンはパンの中にアンコを入れたものだし、
モナカの中にアイスクリームを入れたのもあれば、
モチの中にイチゴを詰めたのもあります。
かと思ったら、最近は
瓶詰のツナにマヨネーズをかけたノリ巻きが
大うけにうけているそうです。
いずれも食べ物に対する新しい挑戦ですが、
大切なことは自分たちのふだんの生活を
そうした目で見ることでしょう。
同じやり方のくりかえしではあきてしまうと思いませんか。


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2001年1月14日(日)

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