第306回
外国帰りはいま脚光を浴びています

日本企業の海外進出は
いまにはじまったことではありません。
また日本の若い人が外国留学に行ったり、
海外をうろちょろしたりするのも
最近だけのことではありません。

戦前はともかく戦後では、日本製の商品を売るのと、
その原料になる素材を仕入れることから
海外進出がはじまりました。
メーカーの委託を受けて
商社が世界中にネット・ワークをつくり、
やがて力をつけたカメラや家電や自動車などのメーカーが
自社商品を売るための販売会社を
つくるようになりました。

もちろん、物を売りに行くのですから、
物について人も出て行きます。
しかし、それはあくまでも
社用で命令されて行くのですから、
日本で働いていることの延長です。
1人で外国に行って生活をしているのではありません。
入社して社命でアメリカやヨーロッパの大学に留学する
社内留学生についても同じことが言えます。

そういう時代でも外国に行って一旗あげたいと思う
変わり者はいたし、
日本の大学を卒業した後、もしくは中退して
アメリカやヨーロッパに留学する青年もいました。
いずれも先駆者ではあったけれども、
先駆者としての辛酸をなめさせられています。
というのも大学の新卒だけを採用して、
中途採用に堅く門をとざしていた日本の大企業は
サラリーマン・コースを無視して
外国留学に行く人間を無視してしまったからです。
遅れて入社した外国帰りを
何期生として扱うべきか困惑したし、
そんな人間を採用しなくとも、
社員の確保に支障はありませんでした。

しかし、終身雇用制や年功序列給のタガが
ゆるみはじめると、
一流企業でも若い社員に愛想をつかされるようになるし、
グローバル化によって海外留学の経験のある者が
逆に役に立つ時代がきたのです。
となると、かつては相手にもされなかった外国帰りが
脚光を浴びるようになったのはいいんですが、
一度、手前勝手な生活をして来た留学生上がりに、
宮仕えはちょっと無理だと思いませんか。

 




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2001年1月10日(水)

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