第303回
IT関係に鞍替えするのも一案

いま産業界は2つの方向に向って動いています。
1つはITの発展によって
情報化社会に向って動いています。
もう1つはグローバル化によって、
お金は賃金の高い方から安い方に流れ、
人は賃金の安い方から高い方へ
大移動しているということです。
どちらも産業界の形を大きく変えるし、
人の流れを大きく変えます。

コンピューターと携帯電話の出現によって、
情報を伝達する手段は一変してしまいました。
IBMの大型コンピューターが導入された時も
驚きましたが、
誰があの時点でパソコンが普及して
1人に1台机の上に並べる時代が来ると
予想できたでしょうか。
ましてやパソコンとパソコンがつながって、
世界中で情報のやりとりができるようになると
考えた人がいたでしょうか。

たまたま人に先んじてパソコンをいじり、
その操作の中から新しいアイデアに基づく
ソフトに辿りついた人たちが
金鉱を掘りあてる好運に恵まれました。
金鉱を掘り当てた人があれば、
「ここ掘れワンワン」と言うことになりますから、
サンフランシスコにもシドニーにも
世界中から人が集まってきたように
IT関係にも人が集中します。
従ってこのあとも新しい鉱脈を掘り当てる人が出ることは
間違いないでしょう。

金鉱脈がある限り、ツルハシも必要なら、
ツルハシを動かす労働力も必要です。
IT関係は今後も当分は
成長産業であることに間違いはありませんから、
人手不足が続きます。
台湾の新竹にある科学技術団地には
半導体関連の工場が集中していますが、
ここは若い人材は引っ張り凧で、
賃金の交渉をする時も本給の話だけでなくて、
ボーナスはいくら、ストック・オプションは
どうなっているのということまで
話題にされているそうです。

こうなると、同じサラリーマンをやるのでも、
斜陽産業で賃上げの交渉をやるよりも、
IT関係に鞍替えした方が話は早いですね。
若い人にはそういう着想もあって然るべきだと思います。


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2001年1月7日(日)

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