第76回
タクシーに乗るのが勉強になりますね

中国はとてつもなく広大な国ですから、
主要な都市を一通りまわるだけでも
大変な時間とお金がかかってしまいます。
私のような持ち時間が
そんなにたくさん残っていない人間は、
汽車に揺られて30何時間といった
のんびりした旅行はやっておられません。
汽車のスピードが遅いこともありますが、
ちょっとそこまでという旅行でも
10時間や15時間かかるのは珍しくありません。
中国の人は自分の時間はタダと思っていますから、
汽車の旅をあまり苦にしません。

私は生産性と効率を重んずる環境で
生活してきましたから、
あてどのない旅であっても、
目的地から目的地への移動は
なるべく短時間ですませて、
目的地に滞在する時間を長くする
スケジュールを組みます。
飛行場のない土地に行く場合も、
その土地に一番近い飛行場で下りて、
そこからタクシーを拾って目的地に向います。
タクシーに乗って田舎道を走り、
町から町を動くのがとても役に立つのです。

どうしてかというと、飛行機で下りただけでは
町がどう変わったか、
どの方向に向って発展しているのかわかりません。
汽車は畑の中を走っているだけですから、
町の移り変わりは見えません。
ところが、バスでもタクシーでも
自動車に乗って走ると、
町の動きと人々の生活が
いやでも目の中に飛び込んでくるのです。

若いときは時間はたっぷり持っていても、
お金はそうたくさんありませんから、
安上がりな旅行の仕方でいいんです。
私の場合は時間の方が惜しいので、
バスよりもタクシーに乗ります。
そうは言っても私だって安い方がいいのですから、
タクシーを値切るのに必死ですよ。
中国では旅行者と見ると吹っかけてきますが、
値切ると値切らないのとでは
タクシー代は半分は違います。

町の発展ぶりを見たかったら、
タクシーとテクシー、
つまり自分の足を使うことです。
新しい発見がたくさんありますよ。





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