第34回
将来に不安があれば、誰でも、貯蓄の精神が生まれる その2
たとえば、実業畑で新聞社出身の人は
圧倒的にサンケイ出身が多い。
こう言うとサンケイの人は苦笑いをするけれど、
新聞社の中で、サンケイの給料がいちばん安い。
いちばん高いのは朝日新聞です。
おもしろいもので、事業をやってる人で、
「私は朝日出身です」という人には
めったに会ったことがありません。
事業を始めればかならず成功するわけではないけれど、
朝日にいて、定年までぬくぬくとしている人は、
それだけで終わってしまう。
サンケイにいて、早くから独立を考え、
それを実行した人のほうが、
結局は金まわりもよくなるし、立身出世もします。
ですから、金持ちになりたいと思ったら、
一流企業にはいるのはあまり得策じゃありません。
ただし、仕事本位に考えれば、
また話はべつです。
ベンチャービジネスの社長さんたちをみればわかるように、
まえの職場でおぼえた技術で独立している人がほとんどです。
コンピュータ関係のような先端産業的な分野では、
やっぱり、一流企業の技術はすすんでいます。
三流、四流の会社にはいっておぼえた技術では、
独立したとき通用しないおそれがたぶんにある。
ですから、一流企業で勉強してから独立するのも一つの方法ではあります。
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