第29回
お金が貯まるかどうかは女房の才覚しだい その2
亭主のほうが人がよくて、
なんでも「ウン、 ウン、いいよ」というタイプだと、
奥さんのほうがしっかりと財布のヒモを締める。
二人ともヒモをゆるめっ放しでしたら、
家計は成り立ちません。
また、二人してケチだったら、
ツマはじきされて、誰もつきあってくれなくなります。
片方が一生懸命にいい顔をしようとしたら、
もう片方がしっかりと締める。
こういうバランスのとれた夫婦は、だいたいお金が貯まるんです。
私のところへくる夫婦で、
女房主導型が多いということは、
それだけ内助の功でもっている家庭が多いということでもあります。
すこしまえは、「どこぞよい養子の口ないかな」
とロ走る男がけっこういたものですが、
最近は、あまり見かけなくなりました。
世の中が豊かになったので、べつに女の金をあてにしなくても、
ちゃんと食っていける。
少々、援助してもらったくらいで、
女房に頭が上がらなくなるのは割に合わないと考える男がふえてきたんでしょう。
だからといって、女房を頼りにしていないわけではない。
女房の才覚といいますか、
家計管理の能力をあてにする男がふえてきています。
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