お金の貯まる人はここが違う

お金との"付き合い方"指南

第22回
二十代の経験を三十代で活用できるかどうかが、お金を貯める決め手

二十代の経験がその後の人生に生きるということでは、
人間関係も同じです。
大学を卒業して新入社員として会社にはいっても、
しばらくするとべつの会社に移る人もいるでしょう。
みんなから惜しまれてやめていく人は、
その後、昔の同僚のところに遊びに行っても歓迎されるし、
困ったときには相談にのってもらえる。
ところが、やめるときに大ゲンカをして、
「あんなやつ、やめてせいせいした」と言われる人もいるんです。

サラリーマンはーつの会社に定年まで働くことが多いものですが、
人間関係という財産を持っているかどうかで、
その人の生き方はかなり違ってきます。
過去の経験を活かす徹を心得た人なら、
職場を替えるたびに月給が上がって、地位も上がっていく。
過去に経験したことが、
すべてその人の血之なり肉となっているからなんです。

それに対して、過去がまったく生かしきれない人は、
職場を替えるたびに振り出しにもどって、
またはじめからやり直さなければならない。
この差は、年をとるにつれて大きくなるんじゃないでしょうか。

いずれにせよ、こうした二十代の経験が、
家を建てる場合の土台になるとしたら、
三十代は骨組みというところでしょう。
まだ、完成されてはいないので、
お金が貯まるまでにいかないかもしれないが、
確実にお金を貯めるチャンスはふえる。

具体的に言えば、二十代のさまざまな経験をもとに
自分にもっとも合った仕事を見つける。
それからは、独立をしてどんな生き方をするかは人によって違うでしょうが、
それを実行に移すと、三十代の十年間は
あっという間に過ぎてしまいます。
二十代のときの十年とは雲泥の差です。

時間には、主観的な時間と客観的な時間というのがあります。
客観的を時間は、物理的なものですから、一定の時間しかありません。
それに対して主観的な時間は、
自分が長く感ずるか短く感ずるかということです。
二十代のときの主観的な時間は、
何をやればよいのかわからないということもあり、
長く感じられるものですが、
三十代のそれは二十代の体験をもとに
仕事に活かそうと夢中になりますから、
あっという間に過ぎてしまうのです。





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2015年9月28日(月)

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