前川正博さんはこうして
福祉の国で、国にたよらずに根をおろしました

第264回
ポーカーでお金を稼ごう

去年、毛沢東の友人という人の屋敷を、
烏鎮という上海の近くの水郷の町で見ました。
「茅盾先生」と書いてあった名前が、
私達夫婦は読めなかったので
「矛盾先生」と呼ぶことにしました。
共産中国では博打はご法度ですが、矛盾先生は、
暇だった頃の毛沢東のマージャンの友だちでもあったそうです。
毛沢東が鬱々としていた時代だそうで、
カッとなった毛さんが卓をひっくり返したこともあるそうです。
ポーカーは、ケ小平が好きだったそうですね。

以前、ポーカーで儲け、趣味が高じて、
ロンドンで私営の賭博券発売業を始めたデンマーク人の記事を、
見たことがあります。
イギリスは女王まで競馬馬を持っているくらいの国で、
博打には寛容で、
日本では厳禁のブックメーカーも許されているのですね。
彼は、初めて非合法のポーカークラブに行って
スッカラカンになった夜、家に現金を取りに帰ったそうです。
再び覗き窓から彼を見たクラブの男が、奥の仲間に向かって
「ああ、あの素寒貧が又戻ってきたよ」
と言っているのが聞こえたそうです。
彼は「それから、一度もポーカーで負けなかった」
と豪語していますが、
今は賭ける側から賭けさせる側になりました。
5枚のトランプを手に、大きく目を見張はって、
こちらを見つめる男の大きな写真が載っていました。
催眠術師を思わせる目で、
目を見ているだけで、こちらが眩暈を起こしそうです。
「この顔から彼の手の内を見破れますか?」
と、記者の言葉が添えてありました。

最近のデンマークではポーカーが盛んになってきました。
ポーカーは有線テレビで世界選手権が放映されたり、
インターネット・ポーカーの出現で人気が出てきました。
「ポーカーでお金を稼ごう」
とは、新聞の経済面のコラムの題です。
何かと思えば「インターネット・ポーカー関係の株を買いなさい」
と、いうことでした。
そりゃあそうですね。
ポーカーだけやっていれば無敗のはずのデンマーク人が、
ブック・メーカーという博打の胴元になるくらいです。
強かったら相手がいなくなりますが、
胴元なら苦労して捜さなくても、カモは自分からやって来ます。
それに、多分一番確実に儲かります。
しかし、胴元の株は上場されていないのか、
推薦されていたのは
CyrptoLogicというポーカーのプログラムのソフト会社でした。


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2005年7月20日(水)

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