前川正博さんはこうして
福祉の国で、国にたよらずに根をおろしました

第106
マグロも上海蟹も捨てましょう

“何でいつも私が貧乏くじなの?”
上海からの直行便の荷物を検査するはめになった、
飛行場の関税係りの女性は嘆きました。
「このあいだなんか
手荷物のバッグに入っていた靴箱を開けたら・・・」
何が入っているか分からないままに彼女が靴箱に手を突っ込んだら、
生きた“蟹が手に噛み付いた!”そうです。
彼女にとっては
「半分潰れてもまだ生きている、
大きなタランチュラにでも触ってしまった」
ような感じなのでしょうか?

さて、今回もトランク一杯のご馳走の山が
取り上げられて破棄されました。
「臭いにおいを放つ、縛られた半死半生の蟹」「干した海老」
「真空パックの銀色の鯉」「マグロ」「ソーセージ」「干した家鴨」
と新聞は挙げていました。
その中国人のトランクにはまだまだ色々入っていましたが、
かわいそうに全部取り上げられてしまいました。
となりで調べられていた人は、
金色の箱に入った“縛った海草”みたいなのを指して
「それは一つ4万円の干しなまこだよ」
ポツリと係官に教えてくれたそうです。
係りの人もそれらがみんな
中国のデリカテッセンの山だと知っていますが、
どうしようもありません。

新聞には大きくて美味しそうな上海蟹の山が載っていました。
“ああもったいない!”
カナダなら一人1キロまでは持ち込んでもよいそうですが・・・。

2003年からデンマークは
EU以外からの動物性食品の輸入を禁止しています。
それまでは1キロまではOKでした。
デンマーク政府の食品管理局と税関が共同で、
今月の半ばまで動物性食品の個人持ち込みに対して
キャンペーンを続けるそうです。
豚のペスト、口蹄疫、鳥インフルエンザの伝染予防だそうです。
これらが国内に入ってくると、
デンマークの畜産の輸出が止まって大きな打撃を受けるのでした。

中国、東南アジアからの直行便だけでなくて、
トランジットになる飛行場も要注意です。
ウィーンや、フランクフルトや、アムステルダムからの旅行者も
入念に調べられます。


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2004年12月13日(月)

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